ピアノのアダージョ

 今回もずっと依頼してきた、作曲家・佐藤容子さんに、新曲をお願いした。
 川の話をするのに、佐藤さんの繊細なメロディで、渓流を表現して欲しかった。
 ピアノのアダージョが欲しいなと、思った。

 ただ
 佐藤さんは今、国外に留学なさっている。
 
 でも恐ろしい時代です。
 アメリカにいる、佐藤さんとメールでやりとりして、サンプルを作ってもらい、
 それを稽古でシーンに当てはめてみて、
 いけそうだとなったところで、
 今度は楽譜を送ってもらい、

 日本にいる佐藤さんの信頼するピアニストに演奏して頂いた。

 ピアノ曲だけでも、今までの、佐藤作品を使っても、十分に間に合うだけのストックはあるんだけど、
 結局、ほぼ、新曲だけで、進行することが出来た。

 一曲、「きらら浮世伝」の時に作ってもらった曲が、ぴったりだったので、それは今回、新たに演奏して頂いて。

 今日の日記は、遠くにいる佐藤さんへの報告も兼ねています。
 そういえば、お礼をちゃんとお伝えしていなかった。
 新曲、良い具合にはまってます。
 あまごたちが、泳いでいる姿が、透けて見えそうな、美しい川の旋律です。
 どうもありがとう。
 舞台を観て頂けないのがザンネンです。
 

 にしても
 スゴイ時代だね。
 世界が狭くなったものです。

 どこにいたって、コミニュニケーションがとれて、こうして仕事まで出来るのだからね。

 本当に
 もう演劇だけです。
 出演者とスタッフがその度にイチイチ、集まって、稽古から本番まで、ずーっと共同作業しなきゃいけないなんて。
 
 そして
 今日、月初めからやってきた、稽古が終わりました。
 明日から、劇団は厚木に入ります。

 厚木もまた川の町です。
 我々の川の話が、この町の皆さんに、喜んで頂けますように。

 ご期待下さい。
 そして皆様、もう一押し、ご声援をよろしくお願い致します。
 
 


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