AKB48 と 渡り廊下走り隊 と
昨年に続いて、渡り廊下走り隊 のユニット出演という話しもあった。
しかし、今、彼女らはあまりに多忙になっていて、4人揃っての稽古が非常に困難なのだった。
で、だったら無理せず、また新キャストでということになり
菊池さんと岩佐さん が参加してくれることになったのである。
で
なっちゃん と はるごん とで4人組を組んでいるのであるが
この4人が、とってもよろしい。
ひとつには昨年から比して、なっちゃんとはるごんが、飛躍的に成長していて、2人を引っ張っていてくれるのと
関係者各位が、まゆゆとらぶたんに、劣らぬ新戦力を、投入してくれたお陰である。
きくじ は、誰よりも大人で、しっかりとパフォーマンスに取り組み
中三の わさみん もチューボーの可愛さを残しつつ、それをきっちり芝居にして見せるしたたかさを、持っていて
2人とも、信頼できるプロである。
わさみん なんか、稽古初日の日、緊張からか、お腹が痛くなったのであるが
しばし見学してなさいと、言っても、やると言い張り、とうとう最後まで、やり通した。
楽しげなサークルみたいに見えて、実は競争がとっても厳しい、AKB で鍛えられている、研究生である。
なっちゃんは
乱童 で、丸二ヶ月は芝居の稽古をみっちりやったので、しかも、周りは全員大人で、その中で、本格的にやらなきゃいけなかったから、ここでの経験が今になって、確実に実っている。
これはあの時、徹底的にやった甲斐があったというもので、
嬉しい限り。
だが、ついでにといっちゃなんだけど
そんな なっちゃんに引っ張られてか、負けん気出してか、はるごんも、去年とは見違える取り組み様で、演技のグレードアップと格闘している。
まあ
演劇の舞台に出ることになった、なっちゃんをうらやましがっていると噂で聞いていたし、
実際、乱童 の稽古場にも来て、じっと、稽古の様子を見ているその視線は、かなり真剣だったし
芝居がやりたいという気持ちに。嘘はないなあと予感していたけど
今回、こうしてまた舞台に立てる機会が出来て、その本気が全身から、噴き出している。
それが轟組 にも通じて
あんた大人になったねえと、感心されている。
ま そんなこと言われた途端、たちまち油断して、集中を欠いて、怒られたりもしているが
中学2年の らぶたんより、年下に見えた、あの幼稚な はるごんとは 別人のような稽古場での姿である。
乱童の時は 稽古場や劇場で会っても、まだ、この ドリル魂 出演が決定していなくて
舞台やりたいです と言ってくる、はるごん に何にも言えなかったけど
これが決まって、誰よりも喜んだらしい。
そんな気持ちが、客席にも届くと、いいなと思う。
桜木町の 青少年センターホール は私が高校生の時、処女作を 上演させて貰った、本格的な劇場である。
高校時代の仲間だった、岡森にとっても、六角にとっても、初めて踏んだ、緞帳のある、劇場である。
しかし、彼女らは、あの時の高校生の我々に比べたら、同じ歳とは思えぬ、技術的にも精神的にも、プロの芸人たちである。
もちろんまだ発展途上の人たちなので、客席からの注文は
多々あるし、実際、昨年も、この子らは、まだまだだろうという酷評もあった。
でも、そんな人たちにも、ぜひ今年の彼女たちをもう一度 観て貰いたいと思う。
劇場と稽古場が、どれほど芸人を育てるか
そのサンプルになっているはずだ。
そして
それが、横浜の この場所だというのが、私には また何か 運命のように思えてならない。
それでも
まだAKB方面を私が語ると、半信半疑というか、横内クン、また若い娘に血迷って と思う人がいるようだ。
私は
初期のジャニーズ演劇から、アイドル舞台にかなりどっぷり浸かってきた演劇人だ。
あの時も、たとえばスマップに演劇なんか出来るはずないし、それは演劇の冒涜だと、はっきり言う人たちはいて
そんなものに熱心に関わっている 私は、演劇人として、魂を捨てた者のように言われたりもしていた。
でも
あれから20年近くが経って、さて、どうなっているか。
そんな歴史を間近で観てきているから、はっきり言える。
今この時が、いつの日か伝説になるんだよ。