神崎与五郎 が 整いました

 整いました。

 というか、その後、芝居が、いったいどうなってるのか、お知らせします。

 当初は、講談の 神崎与五郎・仮名書きの詫び状 を下敷きに、時代劇を演じる計画であった。
 でも

 せっかく、笑也さんが出てくれるのに、女方でもない、我慢一筋の 義士だけやって貰うんじゃ もったいなあいなあ、というケチ臭い了簡と共に、他では見られない、笑也さんをここで見せて頂きたいという、野望も膨らみ

 結果

 半分以上、現代劇の体裁に

 整いました。

 笑也さんの役どころは、大衆演劇から身を興し、四十を過ぎて、『おやまルンバ』という歌がヒットし、大スターになった 高塚旭 という役者です。

 その人が、かつて所属していた一座の座長の追善公演で

 神崎与五郎・東下り

 をやることになり、おなじくかつて一座で、丑五郎役を当たり役にしていた、

 六角精児の演じる、今は飲んだくれのダメ人間となり果ててしまった 花房兎 という先輩俳優を、酒を断たせて舞台に呼び戻そうとする、という

 ストーリーである。

 にしても

 つい最近まで、製作していた『アトム』と何と、かけ離れた世界観であることよ。

 しかし、扉座ファンなら、すでにご承知の通り、これは『アトム』製作中に、しこしこと書き綴られた、物語なのであった。

 だから、途中、一カ所だけ、唐突に角館のことが出てきたりもするのである。だが、そんなワケで世間には唐突でも、私の中では、極めて当然の流れなのであった。
 だって

 早朝からパソコンに向かい、朝の気配の差し込む窓からふと目をやれば、そこは、粉雪舞い散る 角館であったのだから。

 ともあれ
 
 そういうわけで、今、稽古場では、笑也さんが、ジャケットなんか来て、フツーのセリフを男の声で話している。

 本番でも、劇中劇となる 神崎与五郎シーン 以外は、極めて素顔に近い状態で、登場し、
 扉座の庶民たちと

 物語の舞台となる 下町の居酒屋『一力』で、泣いたり笑ったりすることになる。

 んなもんで

 あらかじめ、ここは申し上げておくが

 笑也さんの白塗り姿は、今回はなし。
 美しい本格派女方の姿は、

 歌舞伎の方で、ご堪能下され。

 近くは6月の名古屋・中日劇場で一と月、公演があるそうだ。

 しかし

 その前に、厚木市文化会館と新劇場 座・高円寺の 
  
 神崎与五郎・東下り

 をどうぞよろしく。



 

 お詫び

 この日の日記に、不適切な表現がありましたので、訂正致しました。特定の職業を蔑む意はなく、あくまでもフィクションの中の、堕落した登場人物の説明のつもりだったのですが、言葉遣いに配慮が乏しかった点、大いに反省致します。
 不快な思いをさせてしまった皆様には、大変申し訳ございませんでした。
 以後、このようなことがないように、気をつけます。

 
 


 
 

 

 
 


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