劇場にて

 今やってる 座・高円寺 は劇作家協会が計画段階から、関わってきた施設で。

 だから、出来た今、協会のいろんな事業が、ここでやられている。
 私が運営を担当している、戯曲セミナーもそのひとつ。

 そして昨夜は、本年度の最初の講義であった。
 
 スタートは、公演と同じ時間。なので客入れを終えると、私は地下の稽古場に向かい、今年の受講生たちと対面、
 オリエンテーションと、ちょっとだけ、お話など。

 9時に上に上がって、終演後のお客様をお見送り。

 それから、2階のカフェで、懇親会に参加。

 つまるところ、同じ場所で、別のことをやっていた。
 座・高円寺は まさにエンゲキセンターなのである。

 杉並区立だけど、これは画期的なことだ。
 公立劇場でも、やりようで、ここまでやれる。
 良い手本だと思う。

 地下ではちゃんと、阿波踊りの稽古もしてるしな。
 
 ところで今年のセミナー
 いつものことながら、いろんな立場の人々が、いろんな動機で集まっていた。
 
 プロの芸人もいれば、下扉座研究生もいるし、主婦もいるし、会社社長なんて人もいる。

 芝居なんて、決して、簡単に書ける物ではないけれど
 書くには、さまざまな人生の経験は、大きな武器で。

 今回の、人情噺も、

 かなり簡単な、噺なのだと思うけど、
 存外、好評なのは、たぶん、ありきたりのお涙ちょうだいの絵空事にも、味わいが籠もるような、
 そんな歳月の積み重ねが、我々に備わってきたからでは、

 と思ったりする。

 今日と明日で、公演は終わり。
 これを終えると笑也さんは、名古屋公演に向かい。
 私は、またまた秋田へ。

 劇団員もそれぞれ、散り散りに。

 厚木から、ここまでアッという間だったけど
 季節はまた確実に変わっていて。




   

 

 
 

 


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