ありがとうございました

 神崎与五郎が、終わった。
 
 見に来てくれたお客様、そして応援して下った皆さん、ありがとうございました。
 
 ベタな、世話物なので、かなり好みが分かれるだろうと、さまざま覚悟していたのだが

 存外、評判が良くて、我ながらビックリであった。

 今、こういうフツーの大人向けの芝居がないからね。貴重だよ。

 とあるエンゲキ関係者が言ってくれました。
 私たちも、やっと大人向け なんて言って貰えたか、と。
 
 間もなく、五十になろうかというオッサンたちが主力でやってんだから、当然そうあるべきながら。

 にしても、いつになく、年齢層の高い客席であった。
 おもだか系・歌舞伎ファンとか、杉並の熟年カップルとか。
 
 つい三ヶ月前、横浜青少年センターで、渡り廊下走り隊たちと、高校生たちをど真ん中のターゲットにして、
 ドリル魂 やってた同じ、劇団のやってることとは、思えない。

 これをフィールドの広さというか、節操のなさというか、意見が分かれるところではある。

 ともあれ、やり遂げられて、良かった。

 んで
 休む間もなく、また、角館に行かねばならぬ。

 ミュージカル・アトム

 を新宿に持ってくる支度である。
 これまた、

 神崎与五郎 とは、まったく別世界の産物。

 
 しかし
 ずっと述べてきたように

 アトム と 与五郎 は

 私の中では、兄弟のように角館の芸術村で、生まれ育った、二人である。
 それも、まだ、白い雪が舞っている、寒い頃だった。

 この、アトム兄さんも、与五郎に負けず、ケッコウ、面白く出来ていると、
 私は思っている。

 ただ
 何せ、角館の駅から、タクシーで2千円の、大平原の中に、忽然と立つ。
 わらび劇場で、主に、修学旅行生たちにしか見て貰えていなかった、作品である。

 もっと多くの、芝居愛好家たちに見て貰わなくちゃ、ちと寂しい。

 だから実は、こっからが、勝負でもある。
 
 気が付けば、3週間後には、その新宿公演の初日。
 昨年10月から続いていた、毎月初日の締めくくりである。

 

 


 
 


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