近況は
ともかく今は、歌舞伎のタノシミカタ
笑三郎、笑野、猿紫と、歴とした歌舞伎役者が参加してくれている舞台なので、市民参加舞台とはいえ、ヘタな物には出来ないので、
我々も汗だくである。
今日は美浜の舞台を丸一日使って稽古を。
笑三郎さんは、まだポロシャツ姿で、お稽古だけど、日に日に気合いが入ってきて
故藤間紫さんが、笑三郎に託した舞踊劇、狐火 特別ディレクション版 はすでに見応え十分な物に。
この演目は、化粧、衣裳、小道具などもガチで歌舞伎仕様なので、本番になると、数段飛躍したモノになる。
そこに笑三郎考案の新演出が加わるわけで
何と贅沢な、出し物であることか。
明日もまた、ひたすら稽古。
歌舞伎役者と、市民との 力量の違いは、圧倒的に見えて良い舞台ではあるが
そういう立場を超えて、面白い舞台にするのだという思いが熱く重なるまで、やらないと意味はないわけで
本番ギリギリまで、最善を尽くす。
で
それが終わると
来月の松竹座公演 前田慶次 の稽古も始まる。
台本はいつもの如く、七転八倒の末、何とかあがった。
まあ、手直しは直前まで続くだろうが。
マンガとパチンコで有名な作品だが、今回の下敷きは、隆慶一郎氏の小説である。
すでに多くの人がイメージを持っている人物なので、これまた舞台化は簡単ではないのだけど
爽やかで見目麗しい、関西歌舞伎期待のスター 片岡愛之助さんの、魅力を上手く引き出したいなあ、と思っている。
そのために
マンガはひたすらマッチョなのだけど
今回はそのイメージに、小説に描かれている、無常観漂う文人の雰囲気を色濃く出してみた。
それやこれやで、夏休みのない、またしても、演劇漬けの日々である。