新派の段治郎とか

 韓国から帰って、
 新派を見に行った。段治郎さんが出ている、新派の名作 日本橋 という作品。

 正月らしい、何とも日本的なチョイスでござろう。

 とはいえ、明治時代の話で、街灯もあれば電話もある世界の話。
 だから 歌舞伎役者にとっては、あくまでも別分野のものである。
 しかも今まで、団十郎さんとか、仁左右衛門さんとかがやってきた大役である。

 それを、気負うことなく極めて自然に演じて見せている、段治郎、なかなかのものであった。
 
 今月はまだ、仲間関連の舞台がある。
 ル・テアトロ銀座の公演が、例の出来事により、おもだか総出演でなくなったのは残念だが

 浅草に、笑三郎さんたちがいる。
 亀治郎さんが、猿之助四十八番のというののひとつをやる。

 しかも前田慶次の 愛之助さんも浅草だ。

 ところが
 行くしかないだろうと、予定表を眺めていた、折しも今
 愛之助さんが病気で休演のニュースを知る。

 こちらは、早い復帰もありそうだから、それを待ってからにしようか。
 観客にとって残念なのはもちろんなるが、

 12月の代役の大活躍があり、世間の期待も大きく膨らむ今、ご本人もさぞ無念であろうよ。

 休演と言えば、
 新橋演舞場の公演では、勘三郎さんが休むことになったという。
 昨夜は、鈴木聡さんと劇作家協会の打ち合わせがあって、久しぶりに会ったのだけど
 聡さんはこの公演の脚本担当だから、とても大変そうだった。

 演劇は生身の人間がやるものだから
 こういうことは、不可避なものではあるのだけど

 でも 
 みんなちょっと忙しすぎるよね。

 もっとも歌舞伎という世界に知られた演劇の、俳優はただ今、二百人に満たない数しかいないのである。
 
 歌舞伎俳優増やすべきでしょ、と思うのは私だけか。

 

 


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