恐るべき子たち
リボンの騎士 は年齢制限だけ設けたプロアマオープンのオーディションで、
犬とかガン平とかリサとか、あらかじめ配置しておいた扉座座員数名を除いて
かつて井ノ原クンがやっと役や、一色紗英さん、鈴木蘭々さんやがやった役など、メインのキャストも本当に、公募で集めた者から選んだ。
二百人が来たとはいえ、ギャンブルであったことには違いない。
だって、それで適役がみつかる保証なんかないのだから。
何しろ、そもそもが人気スターのために書き下ろした、台本だからね。
多くが高校生の役とはいえ、そんなに簡単なものではない。
華とか魅力とか、そういうものがなくちゃ、勤まらない設定だったりするし。
まあダメでもしょうがないやと、腹を括っていた部分はある。
正真正銘の、オーディション舞台で行く以上は。高望みも出来んだろう、と。
しかし
今の世の中、凄いもんだねえ。
そういう役も、ちゃーんと、出来ちゃう若者がいるのである。
おじさんにはいささか大変すぎる、重労働になってしまっているこの舞台だけど
カラダの疲れ以上の、変なストレスを抱えずに済んでいるのは、
そういう、若き才能たちとの出会いのお陰である。
言えば出来るし、新たな注文もリクエストすれば、見事に応えてくれる。
いちいち言わなくても、工夫を加えてきたりもする。
稽古していて、君たちたいしたもんだねえ、と、見とれることも度々である。
そんで
ワタシは思わず、知り合いの芸能プロダクションのマネージャーに、連絡してしまいましたよ。
コレ見に来て、原石を買ってかないか、と。
それが決して誇大広告ではないのは、この舞台を観て頂けたら、分かる人には分かるはず。
ワタシはマジで、この公演は後の世の伝説になるんじゃないかなあと感じている。
お陰様で、日曜日のチケットは、ほぼ売り切れに近いようです。
土曜日はまだ、余裕があります。
横内の言うことが真実かどうか、多くの皆さんに是非確かめて頂きたいと強く思う、この頃である。
恐るべき子供たちに、泣かされて下され。
