角館より お見舞いを

 角館から帰郷する予定のお昼、震災が起きて、帰るどころではなくなっていました。
 土日は、研究所のオーディションがある予定だったのですが。
 こまち が動くはずもなく。
 
 ワタシもガンも、カラダなど、まったく無事だったのですが
 わらび座地区一帯が2日にわたって停電となり、加えてワタシの携帯au がこちらではほぼ、通信不能になり、しばし誰とも通信がとれず、ご心配をおかけしました。

 で、昨夜遅く、やっと電気が来て、テレビなど見たのですが
 愕然としました。ラジオで聞いているのとは、まったく違う衝撃で。

 東北は 我々の劇団が何度も旅公演でお世話になったところです。
 友人もたくさんいます。

 とても心配です。そして被災した方々には、心から、お悔やみを申し上げます。
 今、我々に何が出来るのか、あまりの非力を思い知りつつ、ひたすら心が痛みます。

 人の想像力をはるかに超えた、惨事で、遠くにいると、その苦しみや悲しみが、ふと実感出来ない時々があります。

 こちら 温泉ゆぽぽ は、大変ななかで、特にワタシたちスタッフに対して、手厚くケアしてくれて、寒さも、空腹も、まったく感じなくて済むようにして下さっています。
 そのぬくもりの中にいると、ふと、休暇のような気さえしてきてしまう。

 しかし この瞬間も、地獄を見ている人たちが、すぐ近くに大勢いるわけで

 今こそ、我々の想像力が試されている時だと思います。
 そしてたぶん、価値観を変えなくてはいけない時を迎えたのだろうと思います。

 我々に何が出来るか。
 自分に何度も言い聞かせて、角館の夜を過ごしています。

 皆様の、ご無事をお祈りします。




 
 
 
 
  


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