扉を開け

 残念ながら
 映画館のない街の映画祭、
 厚木映画祭が中止になりました。

 楽しみにしていた皆さん、申し訳ない。

 こちらとしても、去年の夏ぐらいから取り組んで支度していたことですから、出来ることなら、やりたかったけど、今は停電などもあって、文化会館を安定して使うことが難しいようです。

 松井久子監督の レオニー を一緒に見て、いろんな感想を語り合いたかったのですけどね。
 もちろん、米沢守の事件簿 もですが

 特に、レオニー はイマイチ話題になりきらなかったけど、とても良い作品だとワタシは思いましたから、
 そして厚木の、扉座の芝居で鍛えられた、地味だけど面白いモノを見極めるチカラをもった、見識のある市民の方々に
見て頂きたかったんだけど。

 無念です。

 厚木舞台アカデミーの、稽古場発表会も月末に、予定があったのだけど、練習が出来ない状態だし
 
 しかしどれもこれも仕方ないのです。
 非常事態なのですから。

 しかしそんななか、扉座研究所第15期のオーディションは、明日からしっかり開始されます。

 数日前の日記で語ったように、

 今このタイミングで、我々がこの大惨事を体験したのも、何かの宿命と感じ、新しい才能を見いだし、磨き上げることに、更にチカラを入れていこうと、決めました。

 すみだパーク内にある我々の稽古場の建物は、パーク内でも最も古い部類の建物で
 秋田で、東京が震度6ぐらいかも、なんて聞いた時、真っ先に思ったのが、稽古場は無事かということでした。

 しかし、この建物が、見た目とは違って、しぶとく頑丈でありました。
 さぞ揺れたことだろうとは思いますが、その後、まったく不具合なく、ドリル魂 の稽古が出来たようだし。

 これもまた、更に続行せよ、のお告げなのだと思います。

 扉座の扉は、何も変わらず、開いています。

 


 

  

 


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