東京のテンポ

 松山の隣り町で、
 毎日、温泉に入って、ひとつだけの作品作りに没頭していた日々。

 まあ、やるべきことを後回しにしていただけなんだが
 そのツケが一気に回ってきて、青息吐息の、東京忙殺週間に突入している。

 ゴールデンウィークなんか、死んでしまえ。

 ああ、だからやっとけば、良かったんだ。
 あの時、遊びに行ったりしないで、やっとけば良かったんだ、
 台本ではなくても、雑用の幾つかは、あの時に出来たはずなのに
 なんで、帰ってからやろうと思った、
 なんで後回しにした。
 やっとけば良かった、ぐうううううう……
 
 
 こういうのを後悔という。

 ついでにここ数日、熱っぽい。
 風邪というのでもなく、喉が腫れてて、まぶたが落ちてくる。
 もうアカン。無理かもしれへん。
 もともとカラダ弱いねん、僕……

 こういうのを言い訳という。なぜかちょっと関西弁になる。

 そんな時、ハマるのが振り返り。
 先のことを考えて、向かっていくのが億劫なので、キンキンの過去に浸る。

 そこで、よしまた、がんばろう、とは思わずに。
 もう無理だ、これ以上出来ない、限界だと
 呟き続ける。ちなみにフェースブックはやってるが、
ツィッターはやってない。

 やってなくて良かった。ひたすら、無理だ、辛いと呟き続けることだろうよ。

 実際、知り合いにそういう人がいて、十分おきぐらいに、辛い、もう無理、とか呟き続けている。
 受け止めるのも、エネルギーがいるが、呟き続けるのも大変だろう。
 
 それはともかく、今、振り返るのはココ。
 キレイな舞台写真が、掲載されました。
 温泉に入りつつ、創り上げた、舞台です。

 ネタばらしし過ぎじゃないの、という声もあるが、何しろ遠い遠い利楽村だから、ネタ隠し続けたら、結局、そのまま誰も知らずに埋葬されるネタになりかねず、
 見にいく予定のない人、中心に見て下され。

 一年の長旅に出た、ガン平さんの活躍ぶりも分かろうというものよ。

 そんでここで、誉めた、五十嵐可絵の勇姿も見られる。
 
 行き詰まったら、あそこに逃げて、スポットライト見習いでもやらせて貰って生きようと、思う崖っぷち微熱東京生活である。
 
 『幕末ガールHP』ギャラリーページ。
 http://www.botchan.co.jp/bakumatsu/photo/gallery.html



 途中、カニがあるでしょ。カニ。

 これが、現地ではギャグのひとつのように思われていて、ウケたとか、ウケないとか、よく話題にされるんだけど

 ワタシ的には、ギャグやウケねらいなんかでなく、極めてシリアスに斬新なダンスナンバーを、
 深沢ロック女史や、ラッキイ&エリ、樋口デザイナー、平野ガジェッド工房、とクリエイトしたつもりなので、とても心外である。

 ま、写真で見たら、ワハハ本舗に見えても仕方ないけど
 
 これは、あくまでもアバンギャルドのアートです。

 笑いをとれたとか、ハズしたとか、そういうレベルで語らず、カニを、感じたかどうか、カニ感覚が襲ってきたか否か、を議論の対象として頂きたい。

 そんな先鋭的なカニ感覚が、なにゆえ、オランダ・おいね の物語に必要だったのかは、またの議論としたい。



   
 



 


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