山本亨さんの話

 今日は角館の文化センター『ドンパル』でアトムの舞台稽古。
 3年目の旅に送り出すため。新キャスト、メインが数名、若者に入れ替わった。わらび座期待の新鋭である。
 わらび座らしく、実直で真面目、歌も上手い。

 ただミュージカルショウのキャストとしては、まだ花が開花していないと思われるので、ネジを巻く。
 今日の角館はうららかな陽差し。遠くの山の頂にはまだ雪が残りつつも、里村には、花が咲き始めている。

 北国の春ですよ。
 
 ま、こんなとこで、歌と踊りと芝居だけやって生活していたら、穏やかな草木と同化していくのも、むべなるかな ではあるが。
 舞台人しかも、ヒロインだの二枚目だのやるには、都会のネオンに負けない、スターオーラが出せなくちゃね。

 『アトム』は農村ミュージカルじゃないし。

 ここに生活の拠点を構えて、じっくりと、というかほとんど出家みたいにして歌舞音曲を極めようとしている若者たちだから、実にチャラチャラしないんだけど。

 色気とか、カリスマ性とか、つかさん言うところの、いきなり奥さん犯しますよ、と迫りそうなゲビた気配とか、田舎の真面目なとっつぁんが踊り子の笑顔にのぼせて、家捨てて一座に付いていっちゃうような、得体の知れない性的魅力って、芸能には必要なんだね、やっぱり。

 これは学校では教えてくれない。だから難しいし、正直誰がやっても良いこととも思えない。神に選ばれし者か、もしくは日常から逸脱したアウトローだけの特権である。

 がんばれ新鋭と励ましたい。しかし、こんなとこで、と言っちゃなんだけど、ホントにレベルは高いんだ。

 知られてないけど、わらび座は、日本三大劇団なんだってよ。
 宝塚、四季、わらび座だ。
 たぶん関わった者しか知らないことだけどな、経営規模がそうなんだそうだ。傍目から見てると、ひたすらタイヘンそうなだけなんだが。
 まタイヘンなのは、二劇団も同じらしいから、つまりまずはタイヘンなのが演劇集団なのだろう。
 もちろん、扉座も規模はずーーーーっとショボイすが、タイヘンさでは負けてません。
 
 ただ聞いて驚いたが、というか、わらび地区温泉『ゆぽぽ』内においてあったリーフ読んでたまげたが、アトムはこの2年で北海道から沖縄まで、300回上演されて、20万人の人が見たんだってよ。
 更に今年、ここに上乗せされる。
 
 もちろんワタシの知らんというか、忘れてる間も粛々と上演されてきたのである。
 今年の研究生には『アトム』を沖縄で見て、ワシのこと知って来たという者もいた。
 
 どうせなら、日本三代劇団と、世の中の人みんなが知ってくれるようにせんとイカン。と少なからずお世話になってる者として思う今日この頃である。

 さて、山本亨である。
 そう言えば、今回、岡森諦とふたりアキラだね。
 ただ、岡森の場合、アキラって呼ぶ人は少なく、ワタシもなんかピンと来ない、たまに余所で、アキラとか呼ばれる現場を目にするが、モソッとみぞおちが痒くなる。

 アキラって……、あいつノブヤなのに。
  
 高校の同級生だからな。
 話は違うが、茅野イサムもそうである。これはもう改名するなり、イサムとアチコチで呼ばれだしたが、元はコウイチくんである。それもサトー。
 しかし本人が、イサムになって、かなりご満悦だったから、黙ってみぞおちを掻いてるうちに、なんか慣れてしまった。
 イサム、最近も大きな仕事でキャリアを重ねている。喜ばしいことである、イサム。

 ついでに言えば、こいつら偽名コンビは、かつて確かに、団地のゴミ捨て場にいきなり現れちゃ、奥さん犯しますと迫るような、つか的下卑オーラを発していたな。 
 六角精児もそうだけど、彼の場合、出現場所がゴミ捨て場じゃなく、女便所の気配でな。
 これはもう、そこはかとなく怖すぎて、奥さんがつい、受け入れてしまうよな、訳の分からん男性ホルモンの勢いがあった。

 言っておくが、団地のゴミ捨て場とかって、つか先生が実際によく仰っておられたことやけんね。
 ワシは今、つか先生が、取り憑いてるけんね。

 何の話だっけ。

 山本亨との馴れ初めを書くのだった。
 しかし、それはまた次回にしよう。

 ワタシのブログは文字しかないから、面倒くさいとよく言われる。
 言われるほどに頑なに、画像はナシにしようと決意を固めているものの、確かに他人の、すっげー長文日記って

 面倒だし、薄ら怖いもんな。
 今日はコレ切り、

 舞台稽古まで『忠臣蔵』と戯れます。



 

 


 


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