薄氷を踏みつつ、F1は続く
いろんなことが起きて、それでも疾走する。
いろんな人が来て、応援してくれている。
熱い小劇場時代が甦った感じです。
場外でやっていた、赤穂浪士討ち入りシーンは、故あって、変更となりました。(すみだパークの皆さんは、面白がってご協力下さってたんだけどねえ)
まあ、なん回か出来て、私としても気が済んだので、演出変更しています。
そもそも、全員のお客さんから見えない演出という、極めて不具合のシーンだったので、収まるところに収まったということで。
その分、座席が増やせたので、ヨカッタ。
うちの公演には極めて珍しく、たくさんのご予約、問い合わせが殺到して、嬉しい悲鳴をあげております。
とくに幕を開けてから、ドーッと反響がありました。
見城さんのブログも、大きな追い風でしたが、その他にも、かつて、つかこうへいさんの近くにいた方々が大勢、見に来て下さって、
古いお仲間に連絡を入れたりしてくれて。
我々にとっては
往年のアイドルみたいな、俳優やスタッフさんたちが、次々にやって来て下さいます。
そんな人たちに、つかこうへい作品をお見せするのは、とても緊張なんだけど
そういう人たちが、今回の公演をとっても喜んで下さるのが、励みになります。
そもそもは、RUPの岡村が、去年電話をかけてきたのでした。つかさんの命日に、コクーンで開幕する『新・幕末純情伝』を演出する男だ。
若き日の一時期、西武百貨店の社員で有りつつ、つかさんの番頭も務めていた。
横内、つかこうへいをやる気はないか、と。
井上ひさしさんは、なんかやたら上演計画があるし、フェスティバルみたいになってるのに、
つかこうへいが、イマイチ、地味ってダメだろう、負けずにラインアップ揃えんとイカンだろう、と。
岡村は、興奮すると、すべて、つか口調になる。
ま、井上先生の戯曲の方が、上演しやすいというのも、よく理解できるものの
確かに、それは一大事だと思ったモノよ。
んで、スケジュールだけ決めていた、スカイツリー関連公演を、つか作品で行くことに決めたのだ。
すみだ区だから、忠臣蔵がよかろうという発想もあってな。
扉座がやったぐらいじゃ、そんなに話題にもならんぞと、先に言い訳しつつ。
しかし、やってヨカッタ。
自分一人じゃ、そんなこと思いつきもしなかったろう。
自分の劇団で、つか作品をやろうだなんて。
多くの方々が、つかさん、喜んでいるだろう、と言ってくれる。
だったら良いね。
さて
マル倉、公演はあとふつか。
ただただ、無事に終わることを祈るモードになっている、私。
俳優たちは、すでにもう限界を超えている。
あとは気力と、観客の皆さんの、後押しだけが頼りだ。
どうか、あと少し、支えて下され、おのおの方。