では、討ち入って参ります
いろんな意味で、お祭り化しています。
久しぶりの厚木千秋楽。
待ちかまえていてくれるお客さんが多く、しかも応援団やサポーターも大勢いる我らの町。
いよいよ公演が終わるという、思いも重なり、かなりスペシャルな舞台になります。
にしても、
山本亨さんの声が、若返った。
この間も、しっかりコクーンでやる『新・幕末純情伝』の稽古に行って、
うちの忠臣蔵を観て以来、さらに燃えているという、元北区つかこうへい劇団の張り声番長・神尾佑 の怒濤の、極限絶叫とも、大人げなく張り合って、若きイケメン俳優たちに、つか魂を見せつけてきたというが、
それでも、声に潤いが戻った。
いかに過酷な舞台だったか、『つか版忠臣蔵』
すみだグランプリは、ホント、ギリギリの闘いになってしまって、さすがのエンゲキの鉄人も倒れるのではと、心の底から不安になったが、短期間で、この甦り……
山本亨、恐るべき回復力である。
そしてギリギリを攻めて崖っぷちを疾走する、亨さんもカッコ良かったけど、
やっぱり、いろんな声を使い分けて、細かいニュアンスを表現する、この俳優の、ベテランの味わいも素晴らしいと、
昨日のゲネで、再確認した。
今回は初日までのスケジュールがタイトすぎて、そりゃ、声も枯れるだろう、倒れそうになるだろうという、無茶をさせてしまった。
もっともそうしなきゃ、この舞台は出来なかったんだから、仕方ないけど
次やる時は、そこら辺もよく考えよう。
35年ぶりに戻った、つか芝居は、とても険しい山だった、ということだ。
あの頃の、三浦洋一とか、平田さんとか、井上さんとか、今のワシらはそれよりずーーーーーーーっと年上なんだしな。
そりゃ真似にも限界はあるゾ。
この山に、次登る時は、もちょっと重装備でね。
それやこれやで、ついにあと2回。
しっかりとやってきます。
扉座的には、次は『オリビアを聴きながら』の再演です。
これもご好評頂いて、実現の運びと相成りました。