ひとりになるのだ

 黒崎で千秋楽。

 2004年の飛梅組のメンバーたち。

 たまたま福岡で、休暇のとれた、わらび座のメンバーたち。
 横内繋がりで、見に来てくれた、博多と角館の仲間たちと、プライベートに晩ご飯食べて。

 その後、11時半からの打ち上げ。
 
 旅先の千秋楽は久しぶりだな。
 その後、皆、思い思いに、街に繰り出す。

 私は、ワークショップがあるので、これにて打ち上げ活動終了。
 今、ひとり、ホテルの部屋でPCに向かっている。

 ホッとして、グッタリして、ボー然として

 しかしアタマの片隅で、これからせねばならぬことのアレコケが、イメージの断片のまま絡まり合って、グルグルと回転している。

 その回転の音を、ひとり聞いているような、黒崎の深夜である。

 思えば遠くにきたもんだ。
 時間的にも、空間的にも。

 そして我々の芝居は、もはや中空と人の記憶のなかに消えた。
 
 また芝居と会うために、書かねばならぬ。
 日本海の玄界灘から風が吹き込む黒崎は、

 シンシンと冷え、すでに冬の気配。

 ひたすらに、ひとりの夜。
 ここからまた、しばらく自問自答の日々が続くのだ。



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