六角の教え

 先生の仕事仲間に、六角精児という人がいます。

 メガネの面白い人。

 この人が、かつてパチンコ、パチスロで、禁治産者みたいな状況になったことがあります。
 街キン、チックな借金が膨らんで、進退窮まったこと、数しれずです。
 本人その頃、『ナニワの金融道』というテレビドラマの、マチキンの メンバーみたいな役をやっていたので

 シャレになりません。

 借りに行く先々で、やっぱりそのドラマ、その方面の関係者に大人気だったようで、
 よく観てますよ、と声を掛けられたそうですが。利息も追い込みも、だからって手加減はなかったそうで

 シャレになりません。

 たまたま精児さん、今や人気俳優なので、
 かつてのそういう苦境話が、女性問題も含めて、何だか武勇伝のようになってますけれど、

 身近で眺めていると
 それらは決して、誉められたことでもなく、ましてや、愉快なことなんかでは、まったくないので、

 皆さんは、真似したり憧れたりしてはいけません。
 
 ただ、そういう特殊な体験をしてきているので
 彼の言葉、特にブラックな言葉には、不気味な重みがあります。

 先日
 これまた先生の古い仕事仲間の岡森さんが、仕事場で

 オレ、最近ゼンゼンいーことねーよ。でもこんだけいーことねえと、もうこれ以上落ちねーよな。

 みたいなことをグツグツとひとりごちておりました。

 岡森さんは、見た目や、突発的にやることは、極めて大胆で派手で豪傑的なのですが

 普段はかなり、グズグズしているタイプの人です。
 多くの人は、そのギャップに面食らいますが、まあ、我々はかれこれ三十五年の付き合いですから

 また、始まった。チョコでも、食べさせてあげておこう。

 みたいな感じでお付き合いしています。
 子供じゃないんだから、と思うでしょうが、それで良いし、たいていその程度の悩みなのです。

 ただ、その時に、六角が、ぼそりと呟いたのが
 三途の川の渡し守の鬼の、独り言のようで、

 背筋が寒くなるモノでした。

 二番底 ってのがあるんすよ。
 底ってのは、そこが、終わりじゃないんですぜ……

 にばんぞこ  ですよ。

 とっても嫌な言葉ですね。
 底の底ですよ。

 どん底 っていう超メジャーな言葉があって、
 昔、某有名女優が、シリアスなニュースのコメントで、
 ずんどこ と言って、世界がずっこけた、という都市伝説がありますが

 どん底 よりもイヤですね。
 
 なによりもリアルすぎる。
 だって一番があれば、二番もありますものね。

 つくづく博打業界の人たちの、感覚の鋭さというか、まあ、痛みを受けたそのカラダから、絞り出され来るのでしょう、言葉のチカラに、感動します。

 そしてもちろん

 それは先生の、DXの状態のことです。

 もうこれ以上の、ハマリはないだろうと、ダレだって思うほど、理不尽な、オカルトチックな、
 苦しみを受けているのです。

 岡森さんだったら、稽古を止めて、
 これは政府の陰謀だ、と。
 その場の全員が、同意して署名するまで、訴え続けてると思いますよ。
 もうチョコじゃ、収まらないかも知れない。

 まあ、たまたま先生が低血圧なので、ここで愚痴っている程度で済んでるけど

 しかし、
 つまりは、

 にばんぞこ です。

 みなさんも、今後の人生のために、言葉だけは覚えておくといいかもしれない。

 ああ、それが、精児さんの言ってた

 二番底か。

 辛いことにかわりはないけど、人生を生きている実感がしみじみとすることでしょう。

 
 

 
 

 


 

 
 


緊急追加



岡田達也氏、どうやら本物だったみたい。
知人からの報告によれば。彼のブログに、更に私を挑発するようなことが書いてあったらしい。
ぐう、その二人芝居終わったら、DX対決しような。

岡田ブログ『達也汁』参照してくだされ。


 あとあと、追追加です。


 今度のたしか、日曜日と月曜日の夜
 達也氏と同じく、シモキタで 六角ライブがあるはずです。
 はずですって

 不確かな情報ですみません、ネットとかで調べてみて。
 フェースブックの扉座ページには、確か詳細情報出てました。

 二番底の歌 とかリクエストしましょう。


関連記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

アーカイブ