明治座の初日
今年前半のあれやこれやに取り紛れていたが、
唯一のメジャー公演である。
昨日ゲネがあり、今日、本番。
いつも通りの自画自賛になるけど、良い初日だった。真央さんも、渡辺さんも、汗と涙でぐしょぐしょになりつつの熱演である。
欲を言えば、もっとお客さんがノッてくれたら、と思ったけどな。
初日だから、宝塚ファンでぎっしり!なんだろうと思っていたら、さにあらず。
妙に平均年齢が高くて、あんまり気合いの入ってない感じのお客さんたちが多かった、と思う。
もちろん、熱狂的な人たちもいて、その温度差が、不思議な雰囲気を創っていた
この七月、厚木で見た『マイフェアレディ』は、厚木なのに、帝劇みたいな、真央様&東宝ミュージカルファンでぎっしりだったのに……
でも、そんなイマイチぴんと来ないお客様方も、徐々に暖まり、最後には、一体感が生まれていたと思う。
ちょっとびっくりしたのは、
最後のカーテンコールが終わって、客電が点いて、まだ拍手が続き、それがだんだん膨らんでいったこと。
もちろん最初は熱心なファンの中から起きたと思うけど、それがじわじしわと劇場中に広がった。
そんな中でも、ぴんと来てないお客様方は、立ち上がって帰って行く一方、拍手は、更に熱を帯びて……
結局、こういう商業演劇には珍しい、
想定外カーテンコールになった。
幕が開くと、驚いて、脚を止めた、帰りかけのお客様たち。
いきおい座ったままでは見にくくなり、自然に劇場中の人たちが立ち上がり、スタンディングオベーションみたくなったのであった。
舞台の上の出演者達も、不思議な顔をしていた。
どうしていいのか、まったく戸惑いの素のママで。
終わって楽屋に行ってみると、
制作サイドの皆さんが、かなり興奮しておられた。
これは、当たりますよ、って。
先月の「大奥」が大当たりだったんだそうな。
これはまあ、テレビのお客さんが、そのまま流れてきているんだろうけど。
それに比して、今日の客席なんか見ると、宝塚ファンも、東宝ミュージカル系ファンもまだ来てなくて、
基本様子見……
みたいな感じだった。
そういう人たちが、明治座という場所に馴染んでいないせいもあるだろうけど。
でも、その分、勝負のし甲斐があるとも言える。
ここから、評判が上がって
盛り上がれば、それは純粋な芝居のチカラが客を呼んだと言うことになるからね。
HPもリニューアルされ、
ラブ×3 R36
が熱くなってゆく中、
こんなこともやってます。
3階席には、安いチケットもあるから、良かったら、いってみて下さい。