季節が巡る

 青森演劇鑑賞会 の ほぼ?還暦パーティ出席のため、八戸から 青森に戻ってきました。
 正確には、還暦二年前パーティだと。

 なんじゃそれは。だけど、とりあえずめでたい。
 
 このツアー、
 どこに行っても皆さんが温かく迎えて下さって、気持ちよく公演旅行を続けています。

 しかし私は、抱える課題が山積し、
 そろそろまた帰郷の頃。

 現実に帰るのが怖い感じです。

 バスとか電車とかから見える東北の町並みの中に、ふっと消えてしまって、そこで別人のようになって、
 暮らしてみたりしたら、どんなだろうなと

 妄想したりします。

 まあどこも小さな町だから、たぶんすぐに素性がバレて、気まずいことになるだろうけど

 町々で喫茶店を探しては、密かに呻吟し課題に取り組んでいるのですが

 小さな町ではそこに我らのポスターとかが貼ってあって、ついでに夕方から劇場に来る予定な感じの人たちが、一休みしたりしているわけです。

 今日の例会は、相棒の人が出るのよ、なんて聞こえてきて。
 極めて落ち着かなくなります。

 そういう意味では、人が隠れるのには、やはり東京が良いのかもなと思います。
 
 東京は人々の多さに反比例して、膨らむ無関心も含めて、一人きりでいられるところだ。
 でもこうして 旅をしていると、あの都会の洪水の中に戻って、やってけるんだろうかと
 しみじみ不安になります。

 そんなことも言っておれず、戻るしかないわけですが

 そんな旅の終盤です。

 ただ
 今回はホントに行く先々で、暖かな出会いがたくさんで。

 震災後の励ましとか、我らがやる前に、こっちが、これからも頑張れと、応援される日々でした。

 幸せなツアーでした。
 私には離れがたき、東北の最後の夜です。

 本隊の旅はあと少し続きます。


 
 
 


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