そして 阿呆鴉
二ヶ月続きで、新歌舞伎座を作演出するのである。
市川月乃助 早乙女太一 出演
扉座からもまたまた犬、トシ、とも、エバラ、藤田直美、ニューフェース野田翔太らが参加。
来月の外題は、『元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉』
とりあえず、浪花五人男という、古い物語は原作としてあるけど
換骨奪胎はなばたしき、ほぼ創作劇。
なにしろ、江戸の浪花に、暴走族の若者たちがいたという設定。
しかもチャリンコの。
なんで、そんなことになったのかは、本編を見て頂ければ
なるほどねえと、納得頂けると思う。
ヒントは
早乙女太一、空飛ぶチャリにて、宙乗り相勤申候
新歌舞伎座から、ぜひ宙乗りをして欲しいというリクエストがあったのであるが
数々の宙乗り作品を、三代目猿之助と作り、そして見てきた身としては、
見たことのあるモノはイヤだった。
で
誰も見たことのない
太一さんが、世界初と認定される、宙乗りをアミだそうと、考えたのである。
で今
稽古に突入。
究極のエンタテイメント劇が目標なので、殺陣とか踊りとか、
見せ場作りに汗だくで取り組んでいる。
今年、5本目の大仕事。
今年は、魔の6連チャンが、予定されていた。
これを超えたら、あと一本、秋の新作である。
こちらも支度は進んでいる。
6月7月は、このふたつの台本書きと準備が、『アトムへの伝言』と『新水滸伝』に重なって
私を苦しめ続けたのである。
いよいよ、山頂は見えてきた。
疲れはとっくにピークを超えているけれど、
頑張れオレと、言い続けて、進むオレである。
新水滸伝に 寄せられる評判がすこぶるよろしい。
これがチカラだ。
と当時に、またまた次へのハードルともなる。
これ以上飛べるのかね、オレは……
自問して、苦しくなるけど、
頑張れ、オレ、である。
☆
新水滸伝 上演中ロビーに、
太一さんが乗る予定の、元禄チャリ1号機、展示中です。