横浜 マグカル・アカデミー開校
「NAOTORA」今日は稽古場に行って、通し。
えっ、もう通し。
通すんです。ちなみに、本格的に稽古し始めて5日目。
「フレンド」のために立ち上げがいつもよく遅かったが、この5日、死ぬほど頑張って、いつも以上のペースにあげた。
有森さまは、泣いておられるが。
扉座って、こんなに過酷なんですか、と。
いや、今回だけです、と劇団員。いつもならまだ、半立ち、ぐらいの感じです。
とにあれ、そんな感じで、ガシガシやってる。
お陰さまで「フレンド」は評判芳しい。
しかし、それだけに、続けて放つ、この「NAOTORA」が失敗できない感じなので、気合いも入るのである。
まっすーファンが、オーバーランして、高円寺まで来てくれるかもしれないじゃないか。こちらの初日の頃は、もう東京公演は終わっている。
そんなことあるはずねえ、というなかれ。
今の扉座愛好家の皆様のなかには、そもそもスマップファンだった、V6ファンだった、渡り廊下走り隊(解散、涙)ファンだったという方々も、相当数いるんである。
劇団員にも、エンゲキなんか興味もなく扉座も知らなかったけど、イノッチに会えるとか、まゆゆと会える、と思って、入って来た、という感じの者がいるほどだ。
それが今は、昔からの演劇愛好家、舞台俳優志望者のような顔して、扉座に集っているのである。だが、それがいい。
ともあれ、そんな感じで、地道な演劇道を走り続けている。
で、今日は通しの後、横浜へ行く。
横浜の青少年センターで
神奈川県が進める、文化芸能促進事業・マグカルの一環として
パフォーミング・アカデミー を開校するのである。
有能な若者を集めて、舞台俳優、ミュージカル俳優に育てるため、これからレッスンをしてゆく。
県のやることなので営利でなく、あくまでも文化の底上げのため。
すでにいろんなところで仕事している、という若者もかなり混じっている。
近い将来は、この人たちと、作品作りも始めるつもり。
県の事業としてはかなり中途半端な時期にスタート。
これは、神奈川の黒岩知事が、可及的速やかに取り組むべし、と指示したため。
このスピード感は、神奈川県なかなか良いと思う。
何から何まで年度で区切る今までの行政の時間配分は、絶対にムダが多いし、いろんなことが遅れていくと思う。
各地、これを見習って欲しい。
わたしは知事が座長をつとめる、マグカルテーブルのメンバーなんだが
人材育成もやるべきだと発言したら、すぐやってくださいと、その場で依頼され
あれよあれよという間に実現したのであった。
自分でやるつもりもなく、ただ必要だと述べただけだが、行きがかり上、
やるしかなくなくなった。
でこんなに忙しい時に、これも立ち上げ。
しかし、ここでも何度も語ったが、桜木町の青少年センターは、私のエンゲキ人生のルーツというべき場所である。
神奈川には同じく横浜に、KAATというスゴイ劇場が建って、エンゲキと言えば今やそこが中心となっているのだけれど
その流れとは別に、青少年センターでやって行く事業。
まあ、そのうち合流するはずだけど。
私には、この青少年センターに、35年を経て帰ってきたという感慨が深い。
今日はその記念すべき第一歩。
ちなみに講師は、ラッキィ池田、彩木えりさんご夫妻、深沢桂子さん、そして私。
『げんない』はじめ、ミュージカルを一緒に創ってきたメンバー。
この4人が揃えば、いつでも作品創りに取りかかれるという話。
今年の募集は終わり、オーディションもやり、メンバーは決まったが
4月以降で、厳しく査定し、入れ替えも進めていくつもり。
希望者は、それまで待って欲しいが、
結構レベルは高いので、それなり準備して、受けに来て欲しい。