どんだけ好きなんだ

 『おんな武将・NAOTORA』は3日まで座・高円寺、次の土日8、9日が厚木での公演です。いよいよ、残り少なくなってきました。でも当日券のご用意も有り、今からでも間に合いますので、まだの方はぜひ。

 昨日はお昼公演のみ。終演後、だらだらと楽屋で差し入れなど頂きつつ、与太話が楽しかった。
 そのまま、ずぅーっと与太の世界に迷い込みたかったけど、自分を励まして、中野ポケットに観劇に。
 正直申せば、もう劇場にいたくないし、演劇からしばし離れたいんだけど。

 オレそんなに、演劇好きじゃねえんだよ、と言うと、同じく演劇がそんなに好きじゃない新原武が、烈しく頷いてくれた。
 ちなみに、そんなに演劇が好きじゃないチームには、あと大御所・六角精児もいる。
 我々は時々、どれほど演劇が好きじゃないか、お互いに言い合って、くらべっこしている。それを演劇大好きチームの有馬自由や、鈴木トシノリが苛つきながら、睨んでたりする。

 しかしその割に、好きじゃないチームも、それぞれケッコウな数で、演劇やっていて、好きじゃないならやらなきゃいいのに、まったく自分でも意味不明である。

 劇団21世紀FOX という劇団が私の作品『いとしの儚』を上演中なのである。ドン被りのスケジュールで、昨夜を逃すとアウトだった。
 肝付兼太さんという有名なベテラン声優さんの主宰する劇団。
 その肝付さんが、とても丁寧に演出してくださり、セリフも心地よく耳に入ってきた。ま、私の代表作の一つであり、韓国でも上演されたモノ。我ながら、泣ける話。
 舞台セットが、韓国の劇団の公演に似てて、懐かしくいろんなことも思い出され、さらに感慨深かった。
 覚悟を決めて、えいやあと、行った甲斐があった。

 にしても、スケベな戯曲だなあ。セックスが大事なモチーフの物語。
 そのスケベを御大・肝付先生が、遠慮なく、しっかりと演出して下さっている。その感じ、しみじみとエロくて、とてもよろしい。
 観ればわかるけど、エロくなきゃ、ダメなんだ、この芝居は。
 キチンとそこに触れなきゃ、泣けてこない。

ちなみに肝付先生は、1935年生まれ!とウィキペディアにある。スゴイ。
 おそ松くんのイヤミ とか、ドラエモンのスネオの声の人。イヤミとスネオが合体して、もはや孫より年下のような劇団の若者たち相手に、このスケベをどんな風に伝え、演出なさっておられるのかと思うとドキドキする。
 先生を見習って、いつの日か、そんなジジイに私もなりたい。
  
 それはともかく、
 そもそも、戯曲にそう書いてあるわけで、しかもモロな猥褻じゃないし、コレは大人の芝居としてきわめて正しく、あ、先生、さすが大ベテランよくわかってらっしゃると、嬉しく思うモノの、声優好き・二次元好きの若者たちが、お客さんに多いと見受けられる公演で、退かれてないだろうか。と心配にもなる。

 そう言えば、明治座で、ミキティ主演で上演された時は、幼いハカナが、金玉金玉、言う部分だけがスポーツ紙などで取り上げられて、ちと問題になった。
 その前のPARCO劇場のハカナは、井川遥さん。
 声優では、サクラ大戦の横山智佐さんもやってくれている。
 思えば、歴史に名をなす美女たちに、金玉金玉、言わせてきたんだなあ。

 ただ実は、
 私が演出したのは、扉座での初演だけ。
 昨日観てて、そろそろ自分でもやりたいなあと思った。て、結局、演劇が好きなのかねオレは。

 さて今日は久しぶりに『フレンド』の稽古。思い出しと、劇場条件が変わる大阪公演のために。終わり次第、高円寺に。
 またしても稽古場~劇場だよ。
 いつオレは、パチスロすればいいんだ。
 スケベに浸ればいいのか。
 
 ちなみに、11月8日、9日という日は、いろんな巡り合わせによって
 厚木で『おんな武将・NAOTORA』
 大阪で『フレンド 今夜此処での一と殷盛り』
 秋田・角館わらび劇場で『奇想天外歌舞音曲劇 げんない』
 東京お茶の水明治大学内大ホールでシェイクスピアプロジェクト『組曲 道化と王冠』(これは監修)
 が同時に上演される。

 明大以外は、作演出。
 この重なりには、我ながら呆れかえる。どこにいればいいんだ。
 いっそ、パチンコ屋にいろと、六角なら、言うだろう。

 そうしようか。




  

 

  
 
 
 




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