ばか者、よそ者、わか者

 街を元気にする、変えてゆくのに必要な三要素は

 ばか者、よそ者、わか者 であるらしい。

 馬鹿じゃないの、と人から言われるようなことを思いつき、それでも実行する馬鹿者。
 地元の人たちが気付かないことに気付き、地元だけでは足りない何かをつなぐ、よそ者。 
 そして時間と体力を持っていて、未来に目を向ける、わか者。

 今、あつぎミュージックフェスティバルを、進めていて、つくづくと、そうだねそうだねと思う。
 ちなみに、私はここで、ばか者3、よそ者7みたいな立場。
 でもまあ、正確にはよそ者だろう。
 
 で、素晴らしい、ばか者たちと出会い、わか者たちを探し、今、こんなことをしているといえる。
 ばか者と言われた人たちは怒るかな。
 しかしこれは最高の、褒め言葉だけどね。
 
 生涯、馬鹿でしかなかった人は不幸だが、
 生涯一度も、ばか者になれなかった人は孤独である。   シェイクスピア(嘘)

 ともあれ、この世の偉業はすべからく初期段階は、愚行、蛮行と呼ばれる。
 人をハラハラさせて、迷惑だとさえ言われる。
 でも、そこを経なくては、今までになかったものは、生まれないものである。

 そしてその突破には、よそ者の経験や知恵、若者のエネルギーが不可欠である。
 
 今回の場合、若者のためのイベントという割には、若者のパワーがまだ物足りない。しかし街を思うオッサン、オバサンたちが、底力を示してくれる。
 1400席ある大ホールで、売るべき席はあと少し……、あっという間に売り切れたという情報が出て、油断してたが、予約だけして、チケットを引き取らなかった先行予約の分が、相当数戻ってきたと聞いたときには、慌てふためいた。
 初めてのことなんで、お客さんも混乱している。
 
 しかし何しろ、ギリギリのやり繰りでやってるんで、何としても売らなきゃならぬし、何よりもしっかり満員で第一回をやり遂げたい。その思いで、必死である。
 私は今、知ってる政治家たちにも、超党派での協力を呼びかけている。
 音楽なんだから、ひとつにならなきゃ。それぐらいのこと分からぬ奴らには、政治なんか任せられないよ。

 ここに来て、ボランティアの若者たちの動きもようやく活発化してきて、やっと大きなうねりになりはじめてきた。
 そもそもこの街で若者たちに元気がないから、そこに火をつけようと企んで起こしたイベント。今回は、まだまだ若者パワーは物足りないけど、ここで目覚めてくれなきゃ、困るんだ。オジサンたちは、信じて頑張る。

 昨夜カウントダウンCD見てたら、シェネルの『Happiness』 今週は安室さんの新曲に抜かれたけど、ダウンロード部門で依然2位だよ。
 こんな人が、次の土曜日、厚木に来て本当に歌うんだから、後で後悔しても遅いんだよ。

 まだ少しだけ、売るべき席は残っています。
 文化会館に置いてある分はそろそろなくなるかも。
 でも、ホットスタッフか、厚木市生涯学習課には、残るチケットがあるはず。
 急いで確保して下さい。1400とはいえ、武道館なんかに比したら、どの席からも近いものです。何よりも、祭りに参加して頂きたい。

 ところで、ばか者、よそ者、わか者 の言葉。芝居のセリフに書いたことがあります。元暴走族のとんかつ屋のあんちゃんが、今は街の世話役になって、下町の町興しに奮闘するという話。
 ジャニーズの、トニセンのために書いた芝居。坂本リーダーと、イノッチと、今話題の長野博さん。私はトニセンのため、三部作を書き下ろしている。
 この秋、NEWSの増田貴久さんのために一本書いたけど、それを思うと、ジャーニーズマターは、馴染みのある、ごく自然な仕事なんだ。

 作品の名は『トンカツロック』
 奇しくも、それが来月、我が弟子・田島幸が初演出で、うちの中堅・若手を中心にしたプロデュースで上演することになっている。 

 不思議に今の、この感じに似ている。というか、そのまんま。
 
 今回のこのフェスティバルに、私が限りなく、のめり込むのは、そういうこともあったかもしれぬと、今更ながらに感じている。
 そいう夢を、見たことがあったんだな、きっと。
 そして、出来るはずと思い込んだんだ。おかしいけどな。自分の芝居に、背中を押されている。

 
 本番まであと7日。
 応援よろしく。

 
  
 
  


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