感謝

 第一回あつぎミュージックフェステイバル 
 
 無事に終わりました。お集まりの観客の皆さん、ご協力下さった皆さん、どうもありがとう。客席は、当日キャンセル分も含めて開演2時間前に完売して隅々まで人で埋まりました。
 当初の目的を達成、まずはホッとし

 そしてライヴでの盛り上がりに、胸が熱くなりました。
 
 私は、あつぎ舞台アカデミーの子供たちとともに、観ていたんですが、最初こそおっかなビックリの子供たちでしたが、2、30分経ったところで、完全に解放されて、手を叩き、踊り出し、叫びだしました。

 あんまり、楽しげにしているので、この曲知ってるの? と聞くと、曲どころかアーティストも初めて知った人だという。それが、いきなりノリノリになり、音楽と一体化している。
 子供たちが、あまりに心地よく、楽しんでいるので、こちらも途中からは、我を忘れて、ヒューヒュー叫んでおりました。

 で今日、声がかれている。

 にしても子供というのは偉大な可能性の塊である。
 こんなに、ハマるものかと、惚れ惚れとした。どうだと聞くと?
 楽しいでーーーーーーす、と心から応えてくれる。
 コレでまた、彼らの何かに火がついて、歌や踊りのレッスンが本気のものになってゆくだろう。

 以前ここで話した、個人的な祝祭用に貯めていたヘソクリを、私は全投入して、今回彼らのチケットを自腹で買い取ったのだが
 年に一度の無駄遣い、剛気な散財がテーマだったはずの資金が、なんだか実に有意義なものに変わってしまったなあと、しみじみ感慨深かった。 
    
 我らへの協力で、来てくれた中年以上の皆さんの多くは、迫り来る大音量に1時間も耐えきれず、メインアーティストに辿り着く前に、退散されましたが。

 それでも、うちのオヤジ(83)のように、3時間、がっつり体感した老人のような、チャレンジャーもいて

 「エグザイル」みたいだったな、
 たぶんエグザイルのライヴなんか観たことないのに、みたい、とはコレ如何にと思う感想など述べつつ、しかし何よりも会場の熱気と盛り上がりを楽しんでいた様子。
 人が楽しんでいる、燃えている祭りは、それだけで良いものなんだ。
 
 実際、コレは参加してくれたアーティストや関係者が言ってくれたけど

 老若男女、厚木市民と、遠方から来てくれたファン、それもそれぞれのアーティストのファンたちの混在で、まとまりにくいはずの客席が
 ひとつになって盛り上がり、一体感が生まれて大変心地よかった、と。

 ホントに、お孫さんに連れられて来たお婆さんが、若者たちと一緒に立ち上がって、
 セイ、いえー 
 とかやってる姿は、何とも言えず、よい景色であった。
 一生の思い出にしてくれたはず。

 でもコレも、
 本物のアーティストたちがやってきて、本気でやってくれたからだと思う。アーティストたちの音楽のチカラ、特別の魔力が、そうさせてしまうのだ。アマチュアたちも、ノリノリで行くぞーーーーーとか同じようなこと叫ぶけど。
 連れて行ってくれる場所が違うもんな。アマチュアはその前に、自分たちだけでどっか行っちゃうことが多いし。
 でも本物は、たちまち世界の果てまで連れて行ってくれる。

 素人ほど、知らない人ほど、最初は本物に触れなきゃいけない。昨夜のライヴはそれが達成されたものだった。しかも地元で。
 経費がないなら、同じようなことやってるアマチュアで良かろうとか、分かってない役人たちはすぐ発想したりするんだけど
 そうじゃねえよ。
 アマの育成も大事だが、そうじゃねえ。

 経費がない中でも、知恵と情熱で、本物を呼んで届けなきゃ。芽は出ないし、良いアマも育たないんだ。 

 三浦大知クンというアーティストがいて、若いけど、業界で注目されている新鋭で……実は私も今回までよく知らなかったんだけど
 この人がリハーサルを始めた時、参加アーティストたちがわざわざ客席に来て、そのリハをみつめていた。
 アーティストたちが興味が持つアーティスト。そんな人が、盛り上がった客席に応えて、最高のモノをプレゼントしてくれたのだ。 

 こういう価値が少しでも多くの人に分かって貰えて、またやってくれという声が少しでも大きくなると良いな。
 そして協力者が増えてくれたら……

 良かったと思う人、反響を厚木市にどんどん届けて下さい。
 それが次への追い風になります。

 
 さて、
 次なる課題は、12月、扉座の新鋭演出家・田島幸が演出する『トンカツロック』です。
 
 

  
 
  







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