前夜祭記念フライング、ネタばらし

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大魔神



 今日は『LOVE LOVE LOVE R36』
 における私の作品を語ります。

 8人の作家の参加が売りですが、
 私が一番最後に創りました。

 全体のバランスを見て、俳優の出番の調整とか、繋ぎ方の工夫とか、それらの役目も私が担おうと、最初から決めていましたから。

 これは、研究生たちの公演を十年以上やってきての、経験から生まれたことですね。

 こういうオムニバスは繋ぎとバランス調整が難しい。

 で、各作家先生の作品の様子を眺めつつ、全体を一つの作品として仕上げるために何をやればいいか、考えたワケです。

 結果、そのまんま、繋ぎの役目を担う、モノと、
 各作家先生の作品で、結局あんまり活躍の場がなかった、若者たちを使う作品の、2つを創ることにしました。

 当日配りのパンフには、どの作品が誰のモノか、全部書いていますから一目瞭然ですが。

 ところで、若手の演目(実は若手にもう一人、ベテランが絡みますが)はともかく、

 もう一つのモノも、ちょっと仕掛けがあります。

 そもそもはまったく独立した一品の提出を考えていたのでありますが、
 稽古場で徐々に見えてくる作品たちを見る内に、刺激を受けたりしたワケです。
 
 いろんな作家が参加する面白さを噛み締めつつね。
 何しろ、それぞれ全然違うんですから。
 世界がね。
 まあ、当たり前ですけど。

 で、そのうちに、なんというか、こんな時じゃなきゃ出来ないことをやってみたくなったのです。
 自分一人でやって時には出来ないことをね。

 いたずら心が三分の一、残りの三分の二は、かなり真面目な思いで。
 作家が集うって、こういうことだろ、と言うわしなりのプレゼンをね。

 ま、出来上がってみれば、
 何て事はない、
 さらーっとしたものなんですけど。

 でも、ちょっと贅沢な感じになってるんじゃないかしら、と思っています。
 作品の成り立ちそのものが、大人な関係 って感じで。

 具体的には、舞台を見ていただけば、分かって頂けることでしょう。

 

 若者たちのヤツはね。
 
 オメーらよぉ、こんだけ役者が揃ってるなかで、オレは、わざわざオメーらのためだけに、書いたんだからな。
 それでなくても、他の巨匠方と比べられる痺れる状況の中で、オレに与えられた戦力は、オメーらなんだかんな。
 腑抜けたことして、オレの顔に泥塗りやがったら、クビだかんな!

 と、原稿渡しつつ、脅した結果、
 若者達は、ちょっと震えながら、取り組んでおります。

 当日までに、どんだけのガッツを見せてくれるか、これは私も楽しみにしているところであります。

 どうか皆さんも、ドキドキしつつ、見守ってやって下さい。
 
  
 すでに日付も代わり、いよいよ明日から、公演です!

 
 
 
 
 


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