トンカツロック
朝から扉座研究所。18期生の「ラブ×3」の作品づくり。
その後、「トンカツロック」の初通しを見る。
これを書いた頃の記憶がとんとない。たぶん何かとかぶってて、やたらに忙しい頃だったのだろうな。
覚えているのは、この稽古中、V6のトニセン三人が、流行はじめのダーツに凝ってて、六本木のダーツバーに連れてってもらって、深夜まで遊んだこと。
まだ三人も若かったな。
でその後、扉座内にもダーツは流行り、座内にダーツ部が設立された。でもさすが芸能人、流行キャッチが早かったな。まだそんなになかったもん、エレクトリックの台が。
それこそ六本木にでも行かなきゃ。
それはともかく、今日改めて見て、しみじみと、どっかで見た動きと、どっかで聞いたセリフがあるなあ、と。
最近のアレとか、少し前のナニとか。
オレ、おんなじようなこと書いてるなあ、と。
しかし、どんなアーティストも自作から三度は盗作すると言われているのだと、かつてかの、甲斐よしひろさん、が博多の屋台で教えてくれた。
ちなみにコレを言ってたのは、確か、ボブ・デュラン であるとか。
そんなビッグネームをいくつ並べても言い訳にはならぬが。
はい、吉兆の、お料理使い回しは、社会問題となりましたからね。
しかしま、素人筋のお客にはバレないだろう。アレとかナニを見てない限り、分からないことだからな。それはともかく……
このトンカツロックが、実に良いなあと思ったのであった。今、進行中の田島の稽古もたぶんうまく行ってるからだろーけど、かなり自信をもって、お奨めできるものになると思った。
草野徹(古くからの芝居仲間で、今、大谷亮介の壱組印副座長、そしてこれまた扉座と縁の深い、山田まりやの旦那様)、犬飼淳治なんてベテランも参加してくれて、いろいろアドバイスしてくれてるみたいで、芝居に落ち着きがあってとても見やすい。
何より、泣ける。泣きのポイントが、まったくもってオレのツボである。てそれは当たり前か。オレが書いたんだからね。
しかし、オレが書いたってことの記憶が定かじゃないほど、なぜかコレを忘れてて、でも今日、嬉しい再発見、再会が果たされた感じがしたのだった。
トンカツロックいいよ。
稽古場は自信持って、更に良くしていって欲しい。
で一人でも多くのお客さんに見て頂きたい。
しかしコレは、出演者がもっと頑張って発信すべきだな。
特に若手は、こんな大きな役を本格的な公演でやらせて貰うチャンスなんか、そうそうないんだから。
34年の劇団で、上がなかなか抜けていかないから、こんな時に若手は、下克上と思って、チカラを示さなきゃ、城は持てぬよ、まして天下なんか狙えないよ。
ま、そういう気迫には欠けてたかな。
ここから、熱く熱く燃えることを期待する。